Prinkun

ナチュラルな心で、感じたことを言葉に

第13番札所  川倉観音

1年ぶりになります。

去年、巡礼を終えて、

今年また、回っています。

ブログにつづるのは、去年の続きからにします。

13番は、太宰治の町、吉幾三の町、金木町、

ここからは、

国道339号線を小泊までずっと北上していきます。

芦野公園を通りすぎて、しばらく行ったところ、左側に看板が出て

そこから左に少し入ったところにあります。

 

立派な鳥居の脇の道から車で上がっていけるようになっています。

三柱の名前のとおり、

上がっていくと、三つの門があって、

それぞれ、神様が祭られています。

 

宗教的な看板をいくつか見かけ、

このあたりの人は信心深い人達なのだろうなと思います。

田んぼが豊かにに広がっていて、家々も立派で、

きっと心の豊かな人が多い部落なのだろうと思いました。

 

御朱印所の奥さんもとても親切で、人懐っこい方で、

去年行ったときに、台帳に書く名前について、

住所も最後まできちんと書いてほしいと、

この前忘れ物をして行った人がいて、住所まで届けに行くことができたのだと話してくれてたのを覚えています。

 

今年は、右半身に力が入らない様子で、玄関に取り付けられた手すりにつかまりながら出てきてくれました。

「宝くじ買わないのに、当たってしまった」と笑いながらも、

御朱印を丁寧に押してくれて、「頑張って」と最後まで手を振って見送ってくれました。

 

明るく、相手を思いやる心に、とても心が癒されました。

この人に出会えて良かったと思い、自分もこんな風になりたいと思いました。

ありがとうございました。

12番札所 蓮川観音

33観音は、何度も回っているのですが、

毎回毎回、この蓮川観音には行きつくまでに苦労しています。

本の略図を見て進んでも

地図を見ながらこの辺かなと進んでも

前回の記憶にある風景をたどっても

いつも、すんなり行きついたことがありません。

 

 

今回も11番からうまく行きつけず、日も暮れてきたため、

一度家に戻っての出直しでした。

よっぽど気難しい観音様なのでしょう。

名前は月夜見神社と、とても清らかできれいなイメージなのですが、

きっと女の神様かな?

繊細で、傷つきやすい・・・などと思いをはせながら、

今回もなんとか到着することが出来ました。

そして、御朱印をいただくところも

いつも地図にまかせて、迷っていましたが、今回は

近所の方に教えていただいて

近道というか、空き地を横ぎって、道なき道を通って

たどりつきました。

 

お参りし終えて、帰り道、

来た道をたどっていくと

なんと、いつも迷って通っていた道を

まっすぐに進めば、

それだけで行けていたのだということに気が付きました。

 

忘れないように、本の地図に書き足しておきました。

今度こそ迷いませんよ。

 

 

第11番札所 下相野の観音様

深浦まで南下した後は

日本海を眺めながらの北上。

101号線から左に入る目印にしていた消防署が

今はスーパー佐藤長に変わっている。

新しい道路もできて、さらにわからなくなっていくのだろう。

いや、今の時代、カーナビがあるから大丈夫かな?

 

来るたびに新しい建物ができたり、家が建てかえられたりしているけれど、

調子よく、

見覚えのある場所をつなぎ合わせて

吸い寄せられるように到着できました。

 

本によれば、江戸時代から、観音様として安置され、幕末、明治維新を経て

高城八幡宮となった際に神殿に奉安されたとのこと。

時代の移り変わりによって様相も変わってくるけれど、

この付近は水田地帯で、江戸時代に新田として開墾されてから、

開墾に成功して財を成した方の手により、

観音堂創建がかなったとのこと。

 

ここの御詠歌は

のちのよを ねがうこころは しもあいの

しらがのゆきの ふらぬそのまに

 

なんか心に残るのです。

昨今の海外の戦争、コロナなどの病、

みんなが、サスティナブルな世の中を願いつつ

なかなか、そうはいかない世の中

 

ご先祖様方の思いや願いは

どうかなえられるのでしょう。

 

 

 

 

 

第10番札所 円覚寺

深浦町にある円覚寺は、

小学校の遠足で訪れて以来

50年ほどの長いご縁をいただいております。

当時小学生だった私の記憶に残っていたのは

とても太い木があったということ。

今では、みんなにパワーを与えてくれるありがたい存在になっています。

本当に神々しい佇まいで、

清楚で品格のあるお寺で、大好きです。

円覚寺の竜灯杉は、江戸時代、西廻り航路(北前船)の海の男たちが、この沖で暴風雨に見舞われ、ちょんまげを切って一心に祈ると、この杉の梢から一条の光が放たれたそうです。九死に一生を得てたどりついた船乗りたちは、常日頃篤く信じていた間口観音円覚寺にその髷を収めました。・・・このような伝説がいつごろからか、北前船の船乗りたちに竜灯杉(竜神が宿って船乗りに助けを与える杉)と呼ばれるようになりました。

 

古の歴史を感じさせつつも、

今に生きる私達を癒してくれています。

御朱印を手ぬぐいに押して回っていましたが、

ここのお坊様が押してくれる時

手ぬぐい全体を広げ、

33の全部の観音様の分の場所を案じてくれました。

各自で御朱印を押すところが多かったので、

配分なども考えずにに押して回っていました。

「ふふん、ここに4つ入るといいんだな」と考えながら、

丁度良い場所に押してくれて、

「あとは、あまり幅をとらないように」と知らせてくれました。

その、心配りといいいますか、

話しかた、応じ方がとても心地よく。

押しつけがましくなく、

さりげない仕草で、

気づかせてくれる気品のようなものを感じました。

なんともないことですが、

こころの中で合掌したい気持ちになりました。

 

第9番札所 見入山観音堂

ここは33観音の中でも一番の難所です。

山というかひとつの森を上りつめたところにお堂があります。

お不動様の厳しい修行を思わせるところです。

山の入り口は少し広い公園のようになっていて、

夫婦杉や、様々な観音様たちが祭られています。

冬場や身体の不自由な人はここで

お参りを済ませるようにといった看板もありました。

さあ!

覚悟を決めて入山です。

この山道を登っていきます。

険しいけものみちの傍らにお地蔵様が33体

けっぱれ!

と励ましてくださっていました。

思わず笑顔のなって

元気が出てきました。

川の流れるさわやかな音が聞こえてきます。

下を見下ろすと、追良瀬川が流れていて、

山をのぼりつめている感覚が味わえます。

お地蔵様が「あと少し」と

応援してくれています。

嬉しいですね。

これは、よく見えないかもしれませんが、

「すぐそこ」と言ってくれています。

ようやく見えてきました。

これがお堂です。

とても古びていて、壊れそうで怖いのですが、

長い間、ここで守ってくださっている威厳が感じられます。

あたりの景色はこんな感じです。

どうでしょう

頑張って登ってきた甲斐がありました。

感動的です!

 

そして来た道を下山

 

帰りはこころなしか、あっという間についてしまいました。

一仕事を終えたといった気分


これで最難関を突破しました!!!

第8番札所  高倉神社

鰺ヶ沢に出ました。

海を見ながら南下していきます。

赤石町から白神山地の方向の入っていくと、

日当たりも良く

田園地帯が気持ち良く広がっていきます。

日本酒の「安東水軍」の旗を良く目にするところをみると

その産地なのかもしれません。

田んぼの中にきれいな鳥居が見えて
そこを入っていくと、高倉神社の観音様があります。

とても、すがすがしいところです。

階段を上っていきます。

途中、息が切れて深呼吸をするたびに

絶景を眺めながら

パワーをもらっています。

 


階段の脇のお地蔵様も、

きれいな前掛けを着せられて

穏やかに微笑んでくれていました。

入口に用水路が流れていて、

お水も澄んでいて美味しかったです。

第7番札所 北浮田の観音様

6番が終わると、もう日本海が見えてきそうです。

国道をそのまますすみますが、

途中で新しい道路が上の方に交差して出来上がりました。

津軽市方面に行く有料道路です。

そのためか、高倉神社が移動してきて、旧道の右側にお目見えしています。

観音様へは、そこから右の入って行って

線路を渡って左折、海側に少し走っていきます。

観音様の案内の看板がここだよと知らせてくれています。

右に入っていくと鳥居があります。

この奥のほうに

ひっそりとたたずむようにして観音様が待っていてくれます。

ここも、静かで気持ちのいい場所です。

丁度、うぐいすの鳴き声が盛んに聞こえていました。

冬の季節が終わり、

枯れ葉もきれいに履き清められ、

昔ながらの風景の中で、その空間だけ、

地元の方々がきれいに整えてくれているのが、感じられました。

迎えられているといった感覚が

素直に「ありがとうございます」の言葉として

自分の口から湧き上がってくるのを覚えました。